2018-07-17
我が家の神棚に祀る石上神宮の祭神ニギハヤヒ。
日本書紀では饒速日命(ニギハヤヒノミコト)、古事記では邇藝速日命と表記。
正式名称は天照国照彦火明櫛玉饒速日命(あまてるくに てるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)。
出雲神スサノヲの息子(諸説の一つ)で、磐船で河内国川上の哮(いかるが)峰に降臨し、白庭山(しらにわやま)に遷(うつ)り大和を初めて治めた日本建国の祖神です。
ニギハヤヒがこの地を巡り「虚空(そら)見つ日本(やまと)の国」と云われたことが"日本"の語源になっています。
記紀で存在を改ざんされた神武東征前の初代大和王朝の王。
一方で全国にニギハヤヒをお祀りする神社は三輪神社、石上神宮、上下賀茂神社、石切神社、金刀比羅宮等、今なお多く存在し、歴史を消し切れていないのも事実です。
死後に、遺体(天上に埋葬)の代わりに天の羽羽弓、羽羽弓、神衣(かんみそ)、帯、手貫(たまき)等、形見の品を埋葬したとされる、ニギハヤヒの墳墓は、桧窪山(奈良県生駒市白庭台5丁目9-1)にあります。
さて、桧窪山にあるニギハヤヒの墳墓ですが、山中に現れた木漏れ日が差す穏やかな空間に、石を積み上げた塚があり、その前に石碑が立っています。
正直…哀しくなるほど質素な墓塚です。
でも視点を変えると、地元に日本国の始祖のお墓があると思うとワクワクします。
立派なことは出来ませんが、日本酒と自然水をお供えさせていただきました。
これからもウォーキングを兼ねて、定期的にお供えを持ってお参りしようと思います。
桧窪山の墳墓へのアクセス方法は色んなネット記事に記されていますが、途中で藪になったり正確性に乏しかったりで幾度も途中でリタイアしておりました。
目指す目印の鉄塔は見えているのに…これまで随分歯痒い思いをして来ました。
今回もバイクで別のアクセスを探している時に、道でお会いした老夫婦にお聞きすると、
とても解り易く、良い道を教えていただきました。
何というラッキーでしょう🎵
今回墳墓に無事辿り着くことが出来、やっと願いが叶いましたー🍀
◎アクセス方法
生駒市あすか野地区にある市立運動公園内にあるグラウンドに墳墓への小径の入口があります。
グラウンド横には無料駐車場もあります。
グラウンドの体育館側から見ると、赤白、グレーの順に鉄塔が見えます。
グレーの奥にあるもう一つの赤白の鉄塔の麓が墳墓です。
グラウンド右側の駐車場。駐車場の先の階段を降りるとグラウンド。
グラウンドの端にサッカーゴールがあり、その先に小径入口があります。
小径を入って振り向いた景色。
小径は最初の部分だけ少し草に覆われていますが、すぐに歩道になります。
小径のところどころの道端には赤い竹杭で村境を定める"ほうじさし"が所々に目印としてあります。(写真右下)
進むと最初の分岐点があり、左手にグレーの鉄塔が見えます。
そこは右に進みます。
さらに進みますと左手に柵で囲まれた赤白の鉄塔が見えます。
倒木が、道を遮る箇所もありますが、なんとか跨げますよ。
さらに進むと道端右側にほうじさしがある、道が二つに分かれる分岐点はがあります。
ここまで来ると墳墓は目前。
左に行くと赤白の鉄塔、右に行くと墓塚。
右に進んですぐ、石を積まれた塚が見えたら、その右側に石碑が立っています。
グラウンドから片道15分程度です。
アップダウンはあるものの、比較的平易な道なのでハイキング気分で訪れることが出来ます。
奈良の日本酒「春鹿」と出身地出雲の大山天然水ペットボトルが供えられてたら、僕がお参りした証です(笑)
その後、ニギハヤヒが磐船で降臨した場所とされる交野市の哮峰(いかるがのみね)とその磐船を祀る磐船神社を訪れました。
さすがにこの大きな磐船が空を飛んだとは誰も信じないでしょう(笑)
ただ、ありえない大きさの磐船が遠い昔から御神体として神社に鎮座することも一方で事実です。
おとぎ話のような神話ですね。
2018-12-06
明日から寒波が押し寄せてくるということで、暖かいうちにと今年最後の墳墓参りをしました。
道は枯葉に覆われて、来る度に倒木が増えているように思えます。
もう一度、経路をおさらいする意味で写真を載せておきます。
最初の分岐には火の用心の赤の看板が立っています。
ここは右方向に進みます。
左には鉄塔が立っています。
暫く進むと倒木がゲート状になった次の分岐にぶつかります。
ここも右方向です。
ここから結構道を塞ぐように倒れた倒木が多くなります。
倒木を越えて行くと最後の分岐点。
左方向見上げると赤白に塗られた鉄塔が頭上にそびえ立っています。
右に赤いほうじさしがある右側に進むとすぐに墳墓があります。
墳墓の前にはお供えのお酒やお水も増えていました。
今回は榊の他にお花も活けてあり、お賽銭も確実に増えていました。
訪ねて下さる方が増えているのは嬉しいことですね。
今回は奈良のお酒豊祝と大山のお水を備えて手を合わせました。
お参りが終わってから、墳墓の上に重なってた沢山の枯れ木、枯れ枝を取り除いて帰りました。
これで気分もスッキリ。
饒速日(ニギハヤヒ)命に守られて年末年始を穏やかに過ごせそうです。