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元同僚K君からのメール

元同僚のK君。

かつてはウィンドサーフィン仲間であり、ミナミの街を飲み歩いたり、親しく付き合っていました。
しかしながら理不尽な仕事内容のハードワークが続き、彼は重いうつ病を発症。
休職してからも気分転換になればと、時々バーベキューやご飯に誘ったりしていました。

僕が職場異動した後に、
御縁があって彼も復職後同じ課に異動して来ましてね。
ところが長い休職を経て職場復帰してからというもの、彼は後ろ向きな発言に終始。
同じうつ病持ちながら、当時は聞いてるこっちが暗い気持ちになって気分を害する始末。
やがて彼とは意識して距離を置くようになりました。
そして次の休職期間付与までの期間を勤務し続けると、彼は再び休職に…。

昨年のお正月、母が亡くなり喪中葉書が届いた頃、
彼から、お葬式を何故知らせてくれなかったのかと電話。
当時は僕もうつ病が酷くて彼に会うこと自体がストレスでしたし…。

僕が早期退職して、情報が彼に伝わった頃にも電話があり、
会話の最後に「僕は休職期間の最後まで休み切ってそのまま退職する」と言ってました。
彼の根底に、一軒の借家オーナーであり、月30万円支給の休業保険で退職まで目一杯休んで安楽に過ごす、という目論見があったからでしょう。
(うつ病持ちは通常休業保険に加入出来ないのですが、当時彼はうつ病であることを隠して加入)

今月中旬、大学で講義中にまたもや彼から電話。
応対出来ませんでしたが、その後一週間して、
「退職しました、しばらくは寝て過ごし(治癒のため?)、お金がなくなればその時考えます」といった旨のメールがありました。

休業保険がなくなった退職後でさえ刹那的で投げやりな発言をしている彼に、
翌日「退職おめでとうございます。ご家族とも話し合って豊かな第二の人生にして下さい」と返信しておきました。
その翌日には「また何かあったら、相談に乗って下さい」との返信。

きっと…彼の目線を理解して相談に乗ることなど今の僕には不可能です。
三人のお子様、奥様と良く話し合うことでベストの解を導き出せるのでは、と思います。

彼と僕とはバックボーンも違いますし、重いうつ病患者への発信は慎重にすべきですが、
うつ病を発症しても、うつのしんどさを忘れるような夢中になれる楽しいこととか、将来の淡い夢を描くことは必要と考えます。
そんなアプローチから、うつから脱却して元気になりたい、環境を変えたいという気持ちが生まれてくると思うのです。
彼の長い休職期間の間には、浮上するチャンスは何度もあった筈。
安楽な現状に甘んじる姿勢が、無気力なうつ病を長引かせたのではないでしょうか。


僕は長きに渡り、うつ病にもがき苦しみながら葛藤を繰り返して来ました。
最後はうつ病を克服して前向きな人生にシフトしたいとの想いから退職を決めたのです。
貯金も心許ないですが、今はうつ病から解放されて幸せな毎日です。

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聖職である大学講師の仕事を継続しながら、
自分の夢として、ユルい雰囲気の、人が集う基地のような服屋開業準備も続けて行きます。
そんな自分の足跡を残すことで、結果的に彼に気付きのメッセージを発信出来ればいいなと思います。

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by nigi-style | 2017-12-23 06:57 | メンタルヘルス | Comments(0)